アトピー性皮膚炎と「低体温・低血流」の関係

血流が悪いと肌は再生できない

皮膚は血液から酸素や栄養を受け取って新しく生まれ変わります。しかし、冷えやストレスで血管が収縮し、血流が悪くなると、皮膚の細胞に必要な材料が届かず、バリア機能の修復が追いつかなくなります。
その結果、乾燥・かゆみ・赤みといった症状が長引きやすくなります。

低体温は免疫のバランスを崩す

体温が下がると免疫細胞の働きが不安定になり、炎症を抑える力が弱まります。その一方で、アレルギー反応は過剰に起こりやすくなるため、ちょっとした刺激で強いかゆみや湿疹が出てしまうのです。
体温が1℃下がると免疫力は30％低下するといわれ、低体温はアトピーを悪化させる大きな要因です。

血流・体温を下げる「入浴習慣」

実は、毎日のお風呂の中に血流と体温を下げる原因が隠れています。

• 石けん・シャンプーや“洗いすぎ”：合成界面活性剤や防腐剤などが皮膚のバリアを壊し、傷ついた皮膚から化学物質が体内へ入りやすくなります。
• 水道水の残留塩素：敏感な皮膚には刺激となり、さらにバリアを弱めてしまいます。
• 経皮吸収のリスク：生殖器からの化学物質吸収率は腕の40倍以上といわれます。全身無防備なお風呂では、化学物質が皮膚から容易に入り込み、体内に蓄積していきます。

化学物質が交感神経を刺激する

皮膚から取り込まれた化学物質は「経皮毒」として体内に蓄積し、これがストレスとなって交感神経を慢性的に刺激し、血管を収縮させます。
その結果、血流が低下し、体温が下がり、修復が遅滞し、免疫機能が崩れて、アトピーが悪化するのです。